道具類
水平壷(中国茶壺)

朱泥の古い中国茶壷・水平壷です。小ぶりですので、お茶の香りを楽しめるサイズでしょうか。かわいらしい形をしています。早期壷より前に作られた品ですが、土のきめは細やかです。
水平壷(茶壺)
中国では小さな急須でお茶を楽しむ風習があります。大きな急須で大人数分のお茶を作ろうとすると、お茶の香りが飛んでしまうためです。一人分でお茶の清々しい香りを楽しむための急須を茶壷と言います。
水平壺という名前の由来は、蓋を外して本体を上下逆さに置いた際、持ち手~口~嘴が水平の位置にある事からつけられました。
清朝中期~末期にかけて作られるようになり、蓋の裏に水平と彫られているのも特徴です。
日本では、茶道具としてだけではなく、書道用の水差し代わりに使われる事もあったようです。
中国の江蘇省宜興で作られた朱泥はきめが細かく、使い込むほどに美しい艶が出るとされています。
特に文化大革命期(1966年)から1980年代初め頃に作られた品は早期壷と呼ばれ、出来の良いものが多く、収集する愛好者の方もいます。
当時の品は、茶壺の底に「中国宜興」や「荊渓恵孟臣製」という落款があります。荊渓=宜興の昔の名前、恵孟臣は明代の作家です。慣れない方には非常に読みにくい落款です。
その他、朱泥だけではなく、紫砂の茶壷もあります。ほんの僅かに紫がかった茶色をしています。
宜興紫砂近代復興期の名工・呉雲根、朱可心といった作家も愛好家がたくさんいます。
あさぎ堂では、中国茶道具、中国美術品を買取しています。
早期壷、中国宜興産、紫砂茶壷、荊渓恵孟臣製、呉雲根、朱可心など、お手元にございましたらご一報ください。
落款が読みにくいこともあるかと思いますが、当社の査定員にご相談ください。ひょっとすると価値があるものかもしれませんので、読めないからと捨てるのはお待ちください。
また、欠けや汚れなどがないお品は高値で買取させて頂きます。
品数が多くてもご心配は不要です。遺品の整理や不動産売却による整理など対応可能です。
むしろその方が出張費用無料で伺えますのでお得です。中国の美術品をまとめて慎重に査定し、適正価格にて買取します。
その他、日本の茶道具、美術品も扱っておりますので安心してご利用頂けます。
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