美術品
伊谷賢蔵
かごに入った秋の果物、あけび、ザクロなどが描かれた油彩画。1967~68年製作。赤褐色の色合いは、素朴で情熱的な雰囲気が出ています。
伊谷 賢蔵(いたに けんぞう)
明治35(1902)年、鳥取市生まれ。昭和45(1970)年死去。享年68歳。
戦前は二科展等を中心に活躍。
戦時中は、従軍画家として、複数回中国を訪問。
しかし、従軍画家としての本務である戦意高揚のための戦争画を描くのではなく、中国の人々や自然に惹かれ、労働者(苦力/クーリー)の質朴な暮らしや大同石仏などを描いた。
戦後は、向井潤吉らともに行動美術協会を創設して画壇で活躍。
京都学芸大学美術家主任教授、京都精華短大教授を歴任して後進の育成に当たった。
朝夕の日の光に染められた九州の山々に主題を求めることが多く、その勇壮な山肌の色合いから情熱と気魄に満ちた赤褐色に到達した。
その独特の色合いは、「伊谷レッド」と呼ばれるようになった。
後年、九州の山々に惹かれたのは、中国の風景を想像させるからだと回顧した。
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